特許侵害を巡って訴訟合戦を繰り広げている米QUALCOMMと米Broadcomは,カリフォルニア州サンディエゴの連邦地方裁判所で係争中のすべての特許関連訴訟を取り下げることで合意した。両社が米国時間3月16日に明らかにしたもの。

 同裁判所では,Broadcomの6件の特許と,QUALCOMMの4件の特許について,双方が「侵害された」と主張,企業機密の不正使用でも相互を訴えていた。2007年3月19日に審理が始まる予定だった。

 今回の合意により,特許侵害訴訟を無条件で取り下げ,企業機密不正使用の訴訟は条件付きで撤回する。

 なお今回の合意は,カリフォルニア州オレンジ郡の連邦地方裁判所と米国際貿易委員会(ITC)における残りの訴訟には影響しないとしている。また,BroadcomがQUALCOMMを相手取って起こした独占禁止法違反訴訟も引き続き連邦巡回控訴裁判所で争われる。

[発表資料(QUALCOMMのプレス・リリース)]
[発表資料(Broadcomのプレス・リリース)]