Zoe Lofgren民主党議員(カリフォルニア州選出)は米国時間3月15日,Bob Goodlatte共和党議員(バージニア州選出)とともにスパイウエア禁止法案「Internet Spyware(I-SPY)Prevention Act of 2007」を3月14日付けで提出したことを明らかにした。

 I-SPY Prevention Actは,「スパイウエアを用いた最も悪質な行為を犯罪と見なし,禁固刑もしくは罰金刑を科す」法案。これまで第108回および第109回米国議会に提出され,下院を通過したが上院で否決された。

 Lofgren議員はI-SPY Prevention Act 2007について,「ソフトウエア開発の権利を侵害することなく,インターネットの犯罪から米国消費者を保護する」と説明する。「スパイウエアはコンピュータ・ユーザーにとって疫病のようなものとなっている。米国議会はこれが米国経済に与える膨大な影響に対処しなければならない。同法案は,インターネットが世界中の人々にとって,自由に,効率的に,安全にアイデアを共有できる平和な場所であり続けることを保証する」(同氏)

 米メディアの報道(InfoWorld)によると,I-Spy Actでは,スパイウエアを用いてコンピュータに不正アクセスした者,あるいはそのコンピュータを使って違法行為を犯した者に罰金または最高5年の懲役を規定。また,個人情報の不正取得や犯罪目的のセキュリティ侵害のためにスパイウエアを利用する者に対して,最高2年の懲役を科すという。

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