オープンソースカンファレンス2007 Tokyo/Spring セミナー会場

展示会場(KNOPPIX関連コミュニティが集まったブースでのミニセミナー)

OpenSolaris ユーザ会準備会

 2007年3月16日と17日の2日間,オープンソース・ソフトウエアなどのコミュニティが集まるイベント「オープンソースカンファレンス2007 Tokyo/Spring(OSC2007 Tokyo/Spring)」が東京の日本電子専門学校で開催された。42グループが参加し2日間で70以上のセッションが行われ,2日間で延べ約1200人が来場した。「平日である1日めの来場者が昨年に比べ増加した」(企画運営担当のびぎねっと代表取締役 宮原徹氏)という。

 「今回の人気テーマのひとつは仮想化だった」(宮原氏)。仮想化関連のセッションとしては仮想化友の会&東京エリアDebian勉強会による「仮想化技術とDebian」,日本仮想化技術 CTO 伊藤宏通氏による「ベンチマークに見る、仮想化のキャパシティプランニング」,ノベルの岡本 剛和氏による「話題の仮想化ソフトウェア Xen / SUSE をさわってみよう!」,仮想化友の会としての宮原徹氏による「仮想化入門」が行われたが,いずれも満員か満員に近い申し込みがあった。

 新しいユーザー・コミュニティを立ち上げるためのミィーティングもあった。日本LDAPユーザ会設立準備会は「日本LDAPユーザ会設立セミナー」を開催。4月1日に正式な発足を予定している。日本サンマイクロシステムズは,OpenSolaris ユーザ会設立に向け「OpenSolaris ユーザ会準備会」を開催,設立に向けた課題などを話し合った。

 技術文書翻訳者のコミュニティDoc-ja Archive Projectは,OSC内で1日,フリー/オープンなドキュメントの翻訳,作成などを行う「DocFest 2007」を行った。

 またセカンドライフコミュニティジャパンは,OSC2007 Tokyo/Springに合わせアバターコンテストSecon Life内の会場で開催した。

 協賛企業十数社による展示もあった。ターボリナックスは音楽プレーヤー兼Linux内蔵USBメモリーのWizpyをデモ。グーグルも出展し人材募集資料の配布を行っていた。またLinux技術者認定試験LPICのハンズオンセミナーや試験も行われた。

【追記】
 日本Sambaユーザ会は「VistaへのSamba対応状況」と題し,たかはしもとのぶ氏が講師を務めるセミナーを開催。講演資料は同会のWebサイトで公開された。(2007年3月19日追記)

 OSC2007 Tokyo/Springに参加したコミュニティ/グループは以下のとおり(50音順)。

blanco Framework Community会
Cobalt Users Group / Project BlueQuartz
Doc-ja Project
Firebird日本ユーザー会
GentooJP
Japan JBoss User Group
KNOPPIX Math Project
KNOPPIX教育利用研究会
KNOPPIX日本語版(産業技術総合研究所)
Momonga Project
OmegaT Project
OpenOffice.org日本ユーザー会
OSASK計画
OSGeo財団日本支部
Plone 研究会
Scalix Users Community
SUSUBOX
XOOPS Cube OSC出展委員会
YLUG 有志 (カーネル読書会)
大分県オープンソースソフトウェア研究会
NPO法人 オープンソースソフトウェア協会(OSSAJ)
仮想化友の会
小江戸らぐ
国立情報学研究所(NetCommons)
セカンドライフコミュニティジャパン(SLCOM.jp)
セキュアOSユーザ会
東京Inferno/Plan9ユーザーズグループ
東京エリアDebian勉強会
NPO法人 新潟オープンソース協会
日本Apache Geronimoユーザグループ
日本LDAPユーザ会
日本MySQLユーザ会
日本NetBSDユーザーグループ
日本PostgreSQLユーザ会
日本Rubyの会
日本Sambaユーザ会
日本SpamAssassinユーザ会
日本viユーザ会
日本Zope ユーザ会
はりぼて友の会
もじら組
理研ゲノム科学総合研究センターゲノム情報先端技術研究グループ