米EMCのセキュリティ事業部門であるRSA Securityは,「トロイの木馬」対策の新サービス「FraudAction Anti-Trojan」を4月から開始する。RSAが米国時間3月15日に明らかにした。このサービスの目的は,トロイの木馬やキーロガーを使ってパソコン・ユーザーの個人情報などを盗もうとする攻撃を防ぐことにある。金融機関は,このサービスによりオンライン事業の促進と顧客信頼度の向上を期待しているという。

 新サービスは,同社がすでに提供しているフィッシング対策サービス「FraudAction」を拡張したもの。同じインフラを使って,識別,分析,攻撃の遮断といった機能を提供する。「トロイの木馬」対策では,アンチウイルス・ベンダーやISPとの協力を通じて,危険なトロイの木馬を検出し,これらに関与するWebサイトに顧客がアクセスするのを防ぐほか,サイト閉鎖への取り組みを支援する。

 RSAによると,ベータ・テストにはすでに数社が参加しており,過去数カ月間で「トロイの木馬」攻撃に関与する約170のサイトを削除したという。

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