写真1 2007年度の戦略を説明する日本ユニシスの籾井勝人社長
写真1 2007年度の戦略を説明する日本ユニシスの籾井勝人社長
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写真2 日本ユニシス・ソリューションを持ち株会社と7つの地域会社に分割した
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 日本ユニシスの籾井勝人社長は3月16日、同社グループの2007年度の戦略について説明した(写真1)。籾井社長は、「オープンソース」、「地域密着」、「品質向上」の三つを2007年度の重点項目として挙げた。

 まず、オープンソースについては、2007年度からLinuxなどオープンソース・ソフトウエア(OSSET)で、ミッションクリティカルなシステムに注力していくとし、「3年後にOSS関連で売上高300億円を目指す」(籾井社長)との目標を示した。人材の手当など、こうした一連の方向性は昨年の10月に打ち出している。

 また、地域密着については、今年3月1日付けでシステム開発子会社の日本ユニシス・ソリューションをUSOLホールディングスと7つの地域会社に分割し、4月1日から営業を始める(写真2)。「各エリアの顧客からもう少し密にやっていただきたいとの要望があった」(籾井社長)。地域会社はUSOL北海道、同東北、同関東、同中部、同関西、同中国、同九州。各社では「地域の人材も雇用して、密着度を高めていきたい」(籾井社長)とした。

 品質向上については「自動車業界の行灯(あんどん)システムをうまく導入できないかと思っている。何かおかしなことが起こったら"ひも"をひっぱり、みんなが集まってその場で問題を解決するような仕組みだ」(籾井社長)と述べた。このほか、物流に関わる案件で、同分野に強い三井物産との協業を強めていく考えも示した。

 なお、2月末に始めたネットワーク・インテグレータのネットマークスへの公開買い付けの件には言及しなかった。