米Googleは米国時間3月14日,プライバシ保護に関するポリシーを変更し,Googleを使って検索する際に記録されるサーバー・ログのデータを一定期間後に匿名化する計画を発表した。同社が公式ブログで明らかにしたもの。

 Googleは,サービスの向上を目的として検索サービス利用者の検索キーワード,IPアドレス,Cookieといった情報を収集している。今回発表した計画では,サーバー・ログのデータを18~24カ月後に匿名化することで利用者を特定しにくくなり,ユーザーのプライバシ保護が強化されるという。

 Googleは,この措置を2007年末までに実施する予定だとしている。将来的には,データ保持法で義務付けられるデータ保持期間が長くなる可能性もあるが,「Search History」サービスの利用者などは,自分の検索履歴を保持することもできるという。

 検索データに関するリスクは,米AOLが2006年8月におよそ65万8000人の会員が行った検索クエリー・データを誤ってWebサイトにアップロードしたことで注目を浴びた。プライバシ擁護者や米議会などがこれを批判し,集団控訴へと発展した。

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