写真●フルブラウザの画面
写真●フルブラウザの画面
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 イノシス・コミュニケーションは3月15日,企業向けGoogle検索アプライアンス(GSA:Google search appliance)を携帯電話で利用できるようにするゲートウエイ・システム「moconavi-Search for Google」を発表した。携帯電話から,社内に設置したGSAを利用してWebサイトなどを検索できる。検索結果に含まれるMicrosoft Office文書やPDF文書の閲覧も可能。三井情報開発を通じて4月に発売する。

 moconavi-Search for Googleは,(1)GSAの画面や検索結果のファイルを同社製フルブラウザ用に変換するコネクタ・サーバー,(2)コネクタ-フルブラウザ間の通信を,ファイウォールを越えさせるためのプロキシ・サーバー,(3)携帯電話機に搭載するドキュメント・ビューア機能付きフルブラウザ--で構成。セキュリティ機能としては,フルブラウザ-プロキシ・サーバー間のSSL通信のほか,コネクタ-フルブラウザ間の暗号化機能を用意する。アカウント/パスワード,SIMおよび端末識別番号による個体認証も利用可能だ。

 対応する携帯電話機は,NTTドコモの901i以降のFOMA端末。ソフトバンクモバイル端末向けクライアントは2007年6月末,au端末向けクライアントは7月末に提供する。

 価格はゲートウエイおよびコネクタの価格が50万円(同時接続ユーザー数10)から。追加ライセンスは同時接続ユーザー数50で120万円。フルブラウザの利用料として,携帯電話機1台当たり月額1500円が別途必要になる。最低契約期間は1年で,利用期間やアカウント数に応じて値引きする。

 今後はプロキシ・サーバーをイノシスが用意するASP版を2007年7月以降に提供する計画。GSA以外の企業内検索製品向けについても「普及度合いに応じてmoconavi-Searchを拡充する」(イノシス・コミュニケーション)という。