NTTコミュニケーションズ(NTT Com)とNTTレゾナントは2007年3月15日,Webブラウザー経由でログインするだけでどのパソコンからも同じデスクトップ画面が利用できる「ウェブデスクトップ」の共同実験を開始すると発表した。NTTレゾナントが運営するポータルサイト「goo」の試験サービスとして一般ユーザーに提供する。

 ウェブデスクトップでは,Webブラウザーの中に仮想的な自分のデスクトップ環境を構築できる。仮想デスクトップで利用できる機能はウェブ検索とウェブメール,ファイル管理,カレンダー,写真共有機能の5種類である。例えば,自宅のパソコンでウェブデスクトップのカレンダー機能スケジュールを入力しておき,外出先のパソコンから同じカレンダー機能を参照したり編集し直したりできる。5種類の機能はウェブデスクトップ上では別々のウィンドウとして起動し,ウィンドウの位置や大きさなどは,ログアウトしても再度ログインした際に再現できる。

 NTT ComとNTTレゾナントはこのサービスを,複数のWebサービスを連携させて提供する実験の一つとして位置付けている。2007年9月ごろまで試験提供した後,商用化などを検討する予定である。