アシストは3月15日,同社内のオフィス・ソフトをMicrosoft Officeから,オープンソースのOpenOffice.orgへ全面移行したと発表した。パッケージ・ソフトウェアの販売とサポートに必要なMicrosoft Officeは残しているが,通常業務はOpenOffice.orgを社内標準として移行したという。

 2006年よりOpenOffice.orgの導入を開始し,2007年1月末に社内標準のオフィス・ツールをOpenOffice.orgへ移行した。

 「オープンソースが必然となる時代の到来にあわせ,まず社内でオープンソースを利用しようということから,昨年よりさまざまな調査や取り組みを行ってきた」(アシスト)。社内にオープンソースのSNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)構築ツールであるOpenPNEを導入,2006年12月から「あしすとねっと村」という名称で社内の情報共有を行っている。

 同社では,今後,OpenOffice.org利用によって得られたノウハウなどを,OpenOffice.orgコミュニティへ積極的に提供していく方針。また顧客向けにもOpenOffice.org利用の可能性を調査し広めていきたいとしている。

【追記】
 移行したパソコンの台数は,約700台。アシスト社内には約1100台のパソコンがあり,うち約300台は製品サポート用,約100台は営業・売支援・共通業務用で,上記以外の約700台をMicrosoft Officeから,OpenOffice.orgへ移行したという。(2007年3月15日追記)