日立製作所は3月14日、運用管理ツール「JP1 Version8」シリーズの機能を拡充し、内部統制への対応を強化すると発表した。新製品は主に三つあり、3月30日から順次、出荷する。

 一つめの製品は、ジョブの実行スケジュールやシステム構成の変更など、業務システムの運用実績に関する監査証跡を収集・管理する「JP1/NETM/Audit - Manager」。二つめは、障害などのインシデントを管理し、その問題を解決するための変更作業の実行承認、実施状況の監視、作業内容の記録、履歴の管理などを一元的に把握できるようにする「JP1/Integrated Management - Service Support」である。これは、IT運用のベストプラクティスであるITILで規定する「サービスデスク」に対応した製品だ。最後が、Webサービスまでジョブ管理の対象に含められる「JP1/Automatic Job Management System 2 - Web Service」である。

 既存製品の機能強化も図った。例えばソフトウエアの配布・資産管理をする「JP1/NETM/DM」では、特定のファイルのコピーや移動の操作履歴を追跡し、結果を見やすくした。