日立製作所は,統合運用管理ソフト群「JP1 Version 8」に内部統制のための新製品2種類を追加,2007年3月30日から順次出荷する。(1)内部統制が機能していることを監査(Audit)するソフト「JP1/NETM/Audit - Manager」,(2)ITIL(IT Infrastructure Library)準拠のサービスデスク・ソフト「JP1/Integrated Management - Service Support」---,である。

 (1)JP1/NETM/Audit - Managerは,運用作業を監査するソフトである。ジョブ実行スケジュールの変更やシステム構成の変更など,運用管理工程における各種の操作記録を収集/蓄積し,作業の正当性を管理する。価格は50万4000円からで,出荷日は2007年3月30日。

 (2)JP1/Integrated Management - Service Supportは,サービスデスク・ソフトである。CMDB(Configuration Management Database)を用い,インシデント(問題)の登録から対応作業のワーク・フロー,作業履歴の管理などを実施する。インシデントごとのステータスを管理し,進ちょくの把握ができる。価格は315万円からで,出荷日は2007年4月27日。

 また,Web Serviceを管理可能にしたジョブ・スケジューラ・ソフト「JP1/Automatic Job Management System - Web Service」も新たに製品化した。ジョブ・スケジューラは,各種の業務処理やバックアップ処理など運用管理ジョブの投入と実行を司る。今回製品化したWeb Service対応版は,SOA(サービス指向アーキテクチャ)のコンポーネントとして主流であるWeb Serviceをジョブ管理の対象にできるよう機能拡張したもの。価格は63万円で,出荷日は2007年6月29日。