「PASMO」による個人認証で,マンションへの居住関係者以外の出入りを制限できる
「PASMO」による個人認証で,マンションへの居住関係者以外の出入りを制限できる
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 日立製作所は3月14日,3月18日にサービスが開始される電子マネー機能付きICカード乗車券「PASMO」を鍵として利用できる,マンション向けセキュリティ管理システムの販売を開始した。マンションの集合玄関やエレベーター,住戸玄関にカードリーダーを設置し,「PASMO」による個人認証で居住関係者以外の出入りを制限できる。

 日立は2001年から,マンション向けのセキュリティ管理システム「net@ITEM」(ネット・アット・アイテム)を販売している。ICカードや非接触キーを使い,エントランスや通用口での入館を制御したり,宅配ロッカーを開錠したり,ゲストルームなどマンションの共用施設の入室を制御したりできる。また外出時には,携帯電話を使い,住戸玄関の施錠,エアコンや給湯器,床暖房といった住設機器の遠隔運転制御,ホームセキュリティの警戒状態をセットする機能もある。2007年3月現在,約3万5000戸に採用されている。

 従来,「net@ITEM」で使用できる鍵としては,非接触キー,ICカード,JR東日本の「Suica」が利用できたが,今回,「PASMO」も利用できるようにした。入居者が既に「Suica」を持っている場合は両者とも相互に利用できる。

 「PASMO」対応のセキュリティ管理システムは,2008年12月完成予定で,西武池袋線「ひばりヶ丘」駅前に建設中の33階建マンション「HIBARI TOWER」に初めて導入される。