米AT&Tは米国時間の3月13日,2007年に7億5000万ドル以上を投じて企業向けIP関連製品・サービスを拡充すると発表した。200以上の案件を通じて,企業向けVPN(仮想プライベート・ネットワーク),VoIP(ボイス・オーバーIP)やセキュリティ,オンライン経由の顧客サービスなどの機能を追加するほか,グローバルIPネットワークを大幅に拡大する。主に,高度成長を遂げているアジア太平洋地域(中国やインド),中東,中南米,および欧州の先進大国(フランス,ドイツ,英国)を対象市場とする。

 加えて,既存のインターネット・データ・センター(IDC)を拡張し,米国とカナダに新たなIDCを開設する。さらに,グローバルIPネットワークへの主な接続技術としてWi-Fi,DSL,Ethernet,衛星の採用を進める。2007年末までに目標とする主な企業向けIP製品・サービスの規模は以下の通り。

・MPLS(Multiprotocol Label Switches)ベースのアクセス:サービス対象155カ国,サービス・ノード2000カ所以上
・衛星および長距離アクセス:サービス対象51カ国
・DSLネットワーク・アクセス:サービス対象34カ国
・Ethernetネットワーク・アクセス:サービス対象31カ国
・携帯電話データ通信:サービス対象11カ国
・Wi-Fi接続:サービス対象80カ国以上,ホットスポット5万5000カ所以上

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