三洋電機は2007年3月13日、小型軽量のデジタルムービーカメラ「Xacti(ザクティ)」の新製品「DMX-CG65」を発表した(発表資料)。4月下旬に発売を開始し、実勢価格は約5万円を想定。また同時に、ブログサービスを提供する4社と共同で「Xacti 2.0」というプロジェクトを発足すると発表。これは、Xactiで撮影した動画をブログに投稿し、動画の楽しさをインターネットユーザーに伝えるための新しいサービスだ。
DMX-CG65の特徴は、少ないデータ量で高画質を実現する動画フォーマット「MPEG-4 AVC/H.264」方式を採用していること。容量8GBのSDメモリーカードに、通常画質で10時間分の動画を保存できる。有効画素数は600万画素で、液晶サイズは2.5型、光学5倍のズームを備える。専用充電池で70分の連続動画撮影が可能。ISO1600までの高感度撮影機能と電子式の手ぶれ補正機能を備える。
2007年3月9日に先行発売した「Xacti DMX-HD2」がハイビジョン撮影に対応するのに対して、DMX-CG65はハイビジョンには対応しない。同社によると「技術的には可能だが、ハイビジョン対応にすると本体価格が想定価格の2倍、10万円近くになる。また、現状のネットサービスで利用するにはハイビジョンはまだ早い。この2点がハイビジョン撮影に対応しない理由だ。今後はネットサービスの進化に応じて対応を進める」という。
同時に発表した「Xacti 2.0」プロジェクトは、SEEBOX、エムログ、シックス・アパート、ボイスバンクといったブログサービスを提供している4社と共同で実施する。Xactiで撮影した動画をブログに投稿する楽しみを伝えるためのプロジェクトで、主な取り組みはMPEG-4 AVC/H.264に対応するネットサービス開始のための技術協力や、Xactiおよび各社のブログサービス普及のための共同プロモーションなど。
各社が提供するブログサービスでは、ブログ記事中に動画を簡単に掲載するサービスや、Xactiを使って動画ブログを作成するための情報提供を実施する。