日本SGIは3月13日、米カリフォルニア州サンタクララに100%出資の現地法人を設立したと発表した。社名は「シリコンライブUSA(SiliconLIVE USA)」。SGIの冠を外し、元々の親会社である米シリコン・グラフィックス(SGI)の本拠地に逆上陸することとなる。4月から10人の体制で本格的な営業を始める。

 シリコンライブUSAは日本SGIが持つ製品やサービスを米国など世界へと販売するための拠点と位置付ける。中でも映像を始めとするコンテンツの制作・管理・配信を体系化した「SiliconLIVE!」の拡販に力を入れる。海外企業との提携交渉も手掛ける。なお、シリコンライブUSAは米国内で、米SGIと競合するスーパーコンピュータは基本的に扱わない。日本SGIは米SGIからスーパーコンピュータの供給を受けている。

 日本SGIは米SGIの業績悪化を受け、独立路線を歩んだ。2001年にはNECを筆頭株主に据え、現在はNECが33.1%、NECソフトが16.5%をそれぞれ出資している。米SGIの日本SGIへの出資比率は10.5%である。米SGIはニューヨーク証券取引所への上場が2005年11月に廃止となったが、2006年10月に米ナスダック市場に再上場している。