米Open-Xchangeは米国時間3月12日,次世代のオープンソース・コラボレーション・スイートの開発を目指すコミュニティ・プロジェクト「Open-Xchange Community」を発表した。また,Ajaxをベースとする電子メールとグループウエアに関連する技術のソースコードと開発ドキュメントの公開も発表した。

 Open-XchangeとWebホスティング会社のドイツ1&1 Internetは,先ごろ電子メールとコラボレーション・ソリューション「MailXchange」の提供開始を発表している。MailXchangeは,Open-Xchangeの「Smart Collaboration」技術を採用し,1&1がホスティングするソリューション。Open-Xchangeは,1&1 MailXchangeサーバー・コンポーネントのソースコードをGPL(General Public License)で公開した。また,Ajaxベースのユーザー・インタフェースはCCL(Creative Commons License)の「Attribution-NonCommercial-ShareAlike 2.5」で公開している。

 Ajax技術をベースとする新しいユーザー・インタフェースでは,ツールチップや右クリック・メニューなどを使用できるようになるという。オープンで標準に準拠するソフトウエア・アーキテクチャを採用するため,開発者は,サードパーティの情報システムやGoogle,eBay,Amazon,Yahoo!といった企業のWebアプリケーション・コンテンツをOpen-Xchangeに統合できるようになるとしている。

 このほかにも,Open-Xchangeは,次世代のOpen-Xchange Server開発者向けにソースコードとドキュメントを公開する。オープンソースのコンポーネントには,WebサーバーとのコミュニケーションにAJP(Apache JServ Protocol)を使用する新しいOpen-Xchangeサーブレット・エンジンも含まれている。

発表資料へ