米IBMは,ニューヨーク州イーストフィッシュキルにある半導体工場で65nmプロセス・ルールによる「Cell Broadband Engine(BE)」プロセサの製造を開始した。IBMが米国時間3月12日に明らかにしたもの。
Cell BEは,IBM,東芝,ソニー,ソニー・コンピュータエンタテインメント(SCEI)が共同開発したプロセサ。IBMの64ビットPowerプロセサ・コアをベースとする。8個の演算コアと1個の制御用コアを備える。初期段階のハードウエア試験では,演算速度が最高で200ギガFLOPSを超えたという。
同プロセサは,IBMがブレード・サーバー製品系列「BladeCenter」で採用するほか,SCEIのゲーム機「PlayStation 3」に搭載する予定(関連記事)。
米メディア(InfoWorld)によると,同プロセサをPlayStation 3に供給することで,量産効果による製造コスト低減を狙っているという。
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