世界規模のWi-Fiホットスポット・ネットワーク構築を目指すスペインのFONは現地時間3月9日,1000万ユーロ(約1300万ドル)の追加投資を受けることを明らかにした。

 今回の資金調達は第2回目となる。同社は2006年2月に,米Google,米eBay傘下のSkype,米Index Ventures,米Sequoia Capitalから合計1800万ユーロの第1回資金調達に成功している(関連記事)。

 FONは,個人が設置する無線ルーターによって,大規模な無償のWi-Fiローミング環境を構築しようというもの。ユーザーはFONネットワークのコミュニティ・サイトにアクセスして会員(Foneros)の登録を行い,専用ルーターを購入して自宅に設置する。会員がそれぞれ地域ISPと契約している無線LANを利用したインターネット接続環境を,会員同士で共有することによって,世界中どこでも無線ブロードバンド・インターネットに接続できる環境を作ろうという構想である。2006年12月には,日本での本格的な事業展開を発表している(関連記事)。

 第2回資金調達では,第1回目の出資者に新たな出資者が加わる。新たな資金提供者の名前は明らかにしていない。

 ちなみにFONは現在,世界で12万のアクセス・ポイントを擁しており,会員数は32万人を超えるという。

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