米Vonage HoldingsがVoIP技術に関する特許を侵害したとして,同社を相手取って米Verizon Communicationsが起こしていた訴訟で,バージニア州東部連邦地方裁判所は,Verizonの主張を認める判決を下した。Verizonが米国時間3月8日に明らかにしたもの。

 Verizonは2006年6月,Vonageとその子会社Vonage Americaが7件の特許を侵害したとして提訴(関連記事)。同社が問題とする特許には,パケット交換と回線交換ネットワーク間のゲートウエイ・インタフェース,VoIPネットワークにおけるWi-Fi機器利用の手法,VoIPでのキャッチホンやボイスメール機能などに関するものが含まれていた。

 のちにVerizonは申し立てを修正し,5件の特許について審議することになった(米CNET News.com)。

 裁判所は今回,VonageがVerizonの3件の特許を侵害したことを認め,5800万ドルの損害賠償を支払うようVonageに命じた。

 なお,米InfoWorldの報道によれば,Verizonが当初要求していた金額は1億9700万ドルだった。

[発表資料(Verizonのプレス・リリース)]
[発表資料(Vonageのプレス・リリース)]