マイクロソフトは3月9日、毎月第2火曜日(米国時間)に公開しているセキュリティ情報を、3月は公開しないことを明らかにした。同社が月例のセキュリティ情報を公開しないのは珍しい。ただし、「悪意のあるソフトウェアの削除ツール」と、セキュリティ以外の優先度の高い更新プログラムについては3月14日に公開する。

 マイクロソフトでは、同社製品のセキュリティ情報とセキュリティ更新プログラム(修正プログラム)を、米国時間の毎月第2火曜日にまとめて公開している。日本時間では第2火曜日の翌日、つまり、水曜日から始まっている月では第3水曜日、それ以外の月では第2水曜日に当たる。

 例えば、2月は2月14日が公開日。同日には12件のセキュリティ情報を公開した(関連記事)。3月は3月14日が公開日になる。

 マイクロソフトは、公開日の3営業日前(日本時間では公開日前週の金曜日)には、公開するセキュリティ情報の件数や概要を公表している。システム管理者などが更新プログラム適用の計画を立てやすいようにするためだ。それによると、3月はセキュリティ情報を公開しないという。

 ただし、セキュリティ情報と同時に毎月公開している「悪意のあるソフトウェアの削除ツール」の新版については、従来通り、3月の月例公開日に当たる3月14日に公開する。同ツールは、ウイルスなどを検出駆除するためのソフトウエアだ。

 併せて、Windows UpdateおよびSoftware Update Services(SUS)経由では2件、Microsoft UpdateおよびWindows Server Update Services(WSUS)経由では4件の「セキュリティ以外の優先度の高い更新プログラム」も配布する予定である。