米Hewlett-Packard(HP)は米国時間3月8日,複数のデバイス間で一貫したデジタル画像の色の再現を目指す技術「DreamColor」を発表した。この技術は,画像のキャプチャ,デザイン,編集,印刷といった一連のワークフローを通じて,一貫した色彩の再現を目的としたもの。同技術の構想は,米DreamWorks Animation SKGと進めているカラー校正技術の開発の中で生まれたものだという。

 HPは,DreamColor技術を実装する最初の製品として,プロの写真家とグラフィック・アーティスト向けフォト・プリンタ「Designjet Z3100ps GP」を発表した。このプリンタは,分光光度計を搭載してカラー管理機能を高めているほか,HP Viveraインクを採用した12色インクで印刷する。

 DreamColorは,デジタル印刷機「Indigo press 5000」「同ws4500」にも組み込まれる。同技術の導入により,両モデルは商用のオフセット印刷機と同等またはそれ以上のカラー品質を実現できるとしている。また,インクジェット・プリンタ「Photosmart Pro B9180」にも同技術を組み込む。

 HPは,まずDreamColor技術をプロフェッショナル向けデジタル・イメージング製品に組み込み,その後一般向けのパソコンやモニターなど幅広い製品への導入を計画しているという。

発表資料(1)
発表資料(2)