日本スポーツ振興センターは3月9日、システム障害が原因で、サッカーくじの「toto(正式名称はスポーツ振興くじ)」が、一部の特約店で販売できなくなっていると発表した。

 障害が発生したのは、9日9時40分ころだ。約2050ある特約店の一部の端末が、日本スポーツ振興センターのデータセンターに接続できなくなった。データセンターに設置する3台のゲートウエイ機器のうち、1台に不具合が発生したことが原因である。「詳細については調査中」(同社)である。

 同社はこのゲートウエイ機器が完全に停止した場合には、自動的にほかの2台に処理を振り替える設定にしている。だが、今回は完全に停止したわけではないため、振り替えてなかった。午後に入り、障害の発生したゲートウエイ機を停止。業務に影響のあった特約店から残る2台に再接続している。「徐々に復旧しているが、完全復旧のメドは立っていない」(同社)という。

 現在、日本スポーツ振興センターはJリーグのJ1とJ2の第2節の試合を対象にしたtotoを販売している。販売期間は、3月10日(土)12時まで。Webサイトやローソン、ファミリーマートは、今回の障害の影響は受けていないため、販売は可能である。