表1 ウィルコムとソフトバンクモバイルの定額料金メニュー
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 ウィルコムは3月8日,主に昼間の時間帯に音声通話を利用するユーザーを対象とした新定額料金プラン「ウィルコムビジネスタイム定額トリプルプラン」(仮称)を発表した。月額料金は1900円の定額で,午後9時から午前1時までを除く070番号への通話が無料となる。また,携帯電話や固定電話への通話は一律30秒10円,電子メールの送受信も無料である。これは,ソフトバンクモバイルの定額プラン「ホワイトプラン」に同プラン加入者向け割引サービス「Wホワイト」を加えた月額料金,通話料よりも安価となる(関連記事12)。また,携帯電話や固定電話への通話は,同社が提供済みの「ウィルコム定額プラン」よりも割安となる(表1)。

 ウィルコムビジネスタイム定額トリプルプランの契約は,3回線以上で,かつ複数回線の請求書をまとめるのが条件。また契約は1年単位となる。契約更新月以外の解約には解約料が別途発生する。契約初年度の解約料は4000円,契約を更新して累計契約期間が1年を超えた場合の解約料は2000円となる。サービス開始は6月1日を予定している。

無料通話分を分け合うサービスも追加

 また,同日ウィルコムは「ウィルコム定額プラン」および「ウィルコムビジネスタイム定額トリプルプラン」(仮称)のオプション・サービスとなる「070以外もお得な通話パック」(関連記事3)の拡充も発表した。複数回線で契約している法人や家族間で余った無料通話分を自動的に分け合えるサービスを付加する。070以外もお得な通話パックの料金は1回線当たり月額1050円だが,1260円分の無料通話料を含んでいる。自動繰り越しできる料金の上限は1回線当たり6300円となる。

 なお,ソフトバンクモバイルは2006年10月の新料金発表時に「他社の追随,対抗値下げは24時間以内に発表する」旨を公約しているが(関連記事4,ウィルコムの料金プランに対しては「対抗値下げするのは,基本的には(NTTドコモの料金プランに合わせた)ブループランと(KDDIのプランに合わせた)オレンジプランが対象。それ以外の他社の値下げについての対応は未定」(ソフトバンクモバイル)とした。