ウィルコムとウィルコム沖縄は3月8日,最大512kビット/秒のデータ通信が可能になる「W-OAM type G」を4月5日から開始すると発表した。料金体系は現行のままとする。W-OAM type Gは現在のPHSを高度化した新しい通信規格「W-OAM」(WILLCOM Optimized Adaptive Modulation)をさらに高速化させたもの。

 W-OAM type Gでは,W-OAMの「8PSK」「QPSK」「BPSK」に加え,「64QAM」「32QAM」「16QAM」の三つの変調方式に対応。高速化を図ると共に,電波の状態に応じて変調方式をスムーズに切り替える仕組みを搭載した。バックボーンにISDN回線を利用している関係で現状の最大通信速度は512kビット/秒だが,今後バックボーンの光IP化が進めば約800kビット/秒で通信できるようになるという。

 サービス開始と同時にネットインデックス製のW-OAM type G対応通信カード「AX530IN」を発売する。価格はオープンで,ウィルコムのショッピング・サイト「ウィルコムストア」では新規契約で2万6800円。