デジタル・ビデオ・レコーダ(DVR)によるテレビ録画サービスの米TiVo(ティーボ)は3月7日,2006年度第4四半期(2006年11月~2007年1月)の決算発表で,前年同期比22%の増収により赤字幅が縮小したことを明らかにした。サービスと技術提供から得た売上高は5740万ドルで,前年同期の4700万ドルに対して22%の増収となった。純損失は1870万ドル(1株あたりの損失は19セント)で,前年同期の純損失2110万7000ドル(同25セント)に比べて赤字幅が縮小した。

 TiVoのサービス加入者数は,前年同期比16%増の170万人に達した。提携企業を含めると,米DIRECTVのサービス加入者が270万人減少したが,1月末時点で加入者総数は440万人に達しており,前期末をわずかに上回った。

 CEO(最高経営責任者)のTom Rogers氏は,「年間を通じて多くの企業と提携し,他社と機能を差別化するとともに,TiVoサビースの売り込みと価格設定を評価するためにいくつかのテストを実施してきた。第4四半期は多くのマイルストーンの達成に向けた進展があり,これが今年度につながるだろう」とコメントしている。

 TiVoは今後の業績も明らかにし,第1四半期はサービスと技術からの売上高が5700万~5800万ドルの範囲となるとしている。純損失は400万ドルから損益ゼロの範囲を予測している。EBITDA(利子,税金,減価償却費控除前利益)は,100万~500万ドルを見込んでいる。

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