米Microsoftの反トラスト法(独占禁止法)違反行為に対する是正措置への対応状況について,米司法省(DOJ)と米Microsoftなどは3月6日,報告書を発表した。DOJや反トラスト訴訟を起こしたニューヨーク州などの原告は,報告書の中で「和解に伴うMicrosoftの技術文書の提出が期限より遅れる」との懸念を表明している。

 この是正措置は,Microsoftの反トラスト訴訟において,裁判所が2003年5月14日に命じたもの。Microsoftに対して,通信プロトコルに関する技術文書の提出などを求めている。

 Microsoftは2007年2月15日に提出した進ちょく報告書において,当初のスケジュールに入れていなかった次期Windows Server「Longhorn Server」(開発コード名)に関する文書の追加や,対象プロトコルが増えたことなどを理由に,「文書提出のスケジュールを見直す必要がある」とした。

 こうした状況に対して原告側は,「締め切りの近付いたこの時期になって,Microsoftが技術文書に入れるべきプロトコルを新たに申し出ることは大きな問題」と述べている。

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