写真 Windows XP Service Pack 1に適用された新夏時間のパッチ情報
写真 Windows XP Service Pack 1に適用された新夏時間のパッチ情報
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 米国やカナダ、バミューダ地域のサマータイム(夏時間)が3週間前倒しで、現地時間の3月11日から実施されるが(参考記事)、マイクロソフトは対応を記した文書を公開し、注意をうながしている。

 これによると、この1月に出荷を開始した最新のクライアントOS「Windows Vista」には、2007年から前倒しとなる新たなタイムゾーンの運用が設定されており問題はない。これ以前のクライアントOS「Windows XP Service Pack 2」やサーバーOS「Windows Server 2003」などサポート中の製品には、マイクロソフトが更新プログラムを提供している。

 例えば、Windows XP Service Pack 2では、「Windows Update」を実行することで対応できる。実際に新たなタイムゾーンを有効にするプログラムが適用されているかどうか確かめる方法は以下の通り。「Windows Update」や「Microsoft Update」で「更新履歴の表示」を選択し、Windows XPのService Pack 2であれば「KB931836(2007年2月19日 自動更新)」が適用されていれば、新しいサマータイムに対応済みである(写真)。また、Windows Server 2003に対しては、自動更新で配布するほかWebサイトでパッチを配布している。

 一方、「Windows XP Service Pack 1」や「Windows NT 4.0」はマイクロソフトのサポートが終了しているためユーザーがタイムゾーンを、「tzedit.exe」と呼ぶユーティリティを使うか、レジストリの編集によって手動で修正する必要がある(技術情報)。なお「Windows 2000 Server」はメインストリームのサポートが終了しているが、延長契約をしている場合は修正プログラムを入手できる。

 マイクロソフトはOS以外にもグループウエア・サーバーの「Exchange Server」や、連動する個人情報管理のクライアント「Outlook」の情報も公開している。これらの製品はバージョンが「2007」の最新版は修正の必要がないが、それ以前のバージョンでは更新プログラムを適用する必要がある。