写真1 IEEE 802.11aと11b/gを切り替えて使用する「MWINS BR2101」
写真1 IEEE 802.11aと11b/gを切り替えて使用する「MWINS BR2101」
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 沖電気工業(OKI)は3月7日,VoIP(voice over IP)に対応した無線LANアクセス・ポイント(AP)「MWINS BR2100」シリーズの最新版「V3」の販売を開始した(写真1)。特徴は,機種が異なる第3世代携帯電話/無線LANデュアル端末を混在して利用できること。NTTドコモの「N900iL」,「N902iL」,KDDIの「E02SA」の3機種に対応している。従来の機種では,異なる機種の混在使用はできなかった。

 無線LAN上でVoIPを利用する場合,端末が接続するAPをスムーズに切り替える「ハンドオーバー」などの制御が必要になる。これを実現するため,多くの無線LAN製品では「無線LANスイッチ」や「無線LANコントローラ」と呼ぶ装置をAPとは別に用意する必要がある。MWINS BR2100シリーズ V3は,無線LANスイッチに相当する機能をAPに内蔵した。必要なAPの台数が少ない中小規模オフィスの場合,無線LANスイッチが必要なタイプよりも構築コストが安価に済む。

 価格は,IEEE 802.11aと11b/gを切り替えて使用する「MWINS BR2101」が15万8000円,11aと11b/gを同時使用できる「MWINS BR2102」が19万8000円。今後1年間で合計5000台の販売を目標としている。