ジム・メリット代表取締役社長
ジム・メリット代表取締役社長
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 デルは3月5日,2008年度(2007年2月~2008年1月)の事業戦略を発表した。ジム・メリット代表取締役社長(写真)は,説明会の壇上で「利益率の高いサービス事業分野をより強化するため,国内企業の買収を視野に入れている」ことを明らかにした。

 同社は従来,ITインフラ・コンサルティング・サービスの「デル・プロフェッショナル・サービス」や,PCの運用サポートを請け負う「デル・マネージド・サービス」を提供してきたが,これらサービス事業の体制を強化する。現在,約150名ほどいる自社の人員を2008年度中に15~20%増やす計画だ。サービス事業の売り上げは,年平均で66%の成長率を見込んでいる。

 ジム氏は,「トータル・ソリューション・プロバイダとなるために,(SIサービスを提供している)日本企業の買収を視野に入れている」と語る。現時点で具体的な企業名は明かにされなかったが,(全国の)地場に根付いた企業や,マイクロソフト製品など特定の製品/サービスに強みを持つ企業を中心に選定作業を進めている模様だ。