SE-PostgreSQL開発プロジェクトは3月5日,セキュリティ強化版オープンソースDBMSである「SE-PostgreSQL」のアルファ版を公開した。SE-PostgreSQLは,セキュアOSであるSELinuxと連携し,行レベルおよび列レベルのアクセス制御を可能にする。

 SELinuxは,管理者を含むすべてのユーザーに対し,きめ細かいアクセス制限を行いセキュリティを高める。SE-PostgreSQLは行レベル/列レベルでアクセス制限を設定できる。SELinuxのセキュリティ・ポリシーに基づきアクセス制御が行われ,クライアントの権限は,接続元プロセスのセキュリティ・コンテキストによって決定される。

 SE-PostgreSQLは,独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)の2006年度下期未踏ソフトウェア創造事業に採択されており,海外浩平氏を中心に開発が進められている。