クライムは,Webアプリケーションの形態で利用するレポート生成/閲覧ソフトの新版3種類を,2007年3月1日に販売開始した。Javaで開発したソフトであり,データベース管理システム(DBMS)上にある業務データにアクセスして所望のレポートを生成し,Webサーバー経由で閲覧/利用できるようにする。価格はオープンだが,65万円(税別)から。

 3種類のレポート作成ソフトは以下の通り。「EspressReport 5.3J」は,統計情報のグラフ化や表の表示などが可能。「EspressChart 5.3J」は,株価のようなチャート形式でグラフ表示する。「EspressReport ES」は,EspressReportの機能上位版であり,シン・クライアント環境などを想定し,ユーザー権限(アイデンティティ情報)に基付いた情報のフィルタリング機能などセキュリティを強化している。いずれのソフトも,JavaベースのWebアプリケーションとして利用する。

 Webインタフェースから対話型に所望のレポートを作成/指定することで,DBMSからデータを抽出してレポートを生成してWebインタフェースで閲覧できる。また,ある時点におけるレポートをその都度設計/生成する用途だけでなく,株価チャートなど,あらかじめ設計済みのレポートを用いて,動的に変化するデータを閲覧する用途にも利用できる。

 新版では,機能を強化した。例えば,EspressChartでは表現力を高めた。具体的には,チャートのグラフィックス表示を,従来の色別だけでなく,画像のパターンやテクスチャの違いで表現できるようにした。凡例においては,パーセンテージに加えてパイ(分割)値の表示も可能にした。

 3製品の価格は以下の通り。EspressReportは,導入時に必ず必要になる開発キットが39万円(税別),運用するサーバー台数ごとに必要なサーバー・ライセンスが65万円(税別)。EspressChartは,開発キットが26万円(税別),サーバー・ライセンスが39万円(税別)。開発キットとサーバー1台分のライセンスをセットにした基本パックが98万円(税別)。EspressReport ESは,基本パックが180万円(税別)。各製品とも,サーバー・ライセンスは用途に応じて追加できる。