アドルフォ・フェルナンデス上級副社長
アドルフォ・フェルナンデス上級副社長
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 サーバーやソフトの販売が好調なサン・マイクロシステムズ。その勢いをさらに強めるべく、製品の導入支援と運用管理、保守といったサービス事業に注力しつつある。同事業の責任者であるアドルフォ・フェルナンデス上級副社長に、サンにおけるサービスビジネスの役割と今後の戦略を聞いた。

■当社はSolaris 10などのソフト事業、StorageTekブランドのストレージ事業、SPARCプロセッサなどを搭載したサーバーを提供するシステム事業、そして各製品の運用管理や保守などを担うサービス事業の四つを柱としている。中でもサービス事業はほかの3分野の製品と組み合わせて顧客に提供することで、製品の付加価値を高めるという重要な役割を担う。

■サービス事業単体でもビジネス規模は大きく、今やサン全体の売上高140億ドルのうち50億ドル強を占めるまでに成長している。具体的なメニューはシステム運用管理や保守、教育などがあるが、基本的にパートナー企業経由で展開している。ソフトやハードの製品ごとにサービスの“パッケージ”を用意し、パートナー企業に販売してもらう形態だ。

■だがSaaS(ソフトウエア・アズ・ア・サービス)に代表されるように、今後ネットワーク経由でのソリューションビジネスが急速に拡大していくのは疑う余地がない。このため当社のサービス事業においても既存の提供形態にとどまらず、ネットワークを介したマネージドサービスに乗り出す予定だ。実は現在、遠隔監視やソフトの改変作業、運用管理などのサービスをネットワーク経由で提供できるよう新たなメニューを準備しているところ。ごく近い将来に提供できるようになるだろう。