NTTデータシステムズは3月2日、日本版SOX法へ対応する際に作成する監査用文書のテンプレート「SCAW 内部統制文書化セット」を発売した。同社のERPパッケージ(統合業務パッケージ)「SCAW」の財務会計モジュールが定義する業務プロセスについて、「業務フロー図」、「RCM(リスク・コントロール・マトリクス」、「業務記述書」を事前に作成してセットにしたものである。

 監査用文書の作成対象となる業務プロセスは仕訳作成、管理会計、債券管理、債務管理、手形管理、資産管理、経費精算などの計80。アドオン(追加開発)ソフトなどを利用せずに、SCAWの標準機能を利用して実現した業務プロセスにのっとった形の文書を提供する。利用企業は、提供された文書に自社独自のサブ・プロセスを追加したり、リスクやリスクに対する予防・低減策(統制=コントロール)を変更することで、監査用文書を作成する。

 3種類の監査用文書は、タクトシステムズの文書化支援ソフト「VisiSOX」で作成されている。VisiSOXは、マイクロソフトの描画ソフト「Visio」や表計算ソフト「Excel」を利用して、業務フロー図やRCMを作成するソフトだ。

 価格は「SCAW 内部統制文書化セット」が1~3社で利用する場合100万円。以降、利用する企業を1社追加するごとに5万円。動作には別途「VisiSOX」が必要。VisiSOXは7万8000円(1ユーザー)。