富士通は2007年3月2日、ノートパソコン「FMV-BIBLO」「FMV-LIFEBOOK」に搭載しているソニーエナジー・デバイス製リチウムイオン電池の発火問題で、無償交換の対象製品を追加発表した。これまで「発煙・発火の恐れなく交換対象外」としていたバッテリーパックの中にも、実際には不具合の起こる恐れのある製品が存在する。このため富士通では全ユーザーに対し、現在使用中のバッテリーパックが交換対象かどうか、再度確認するよう呼びかけている(発表資料)。

 今回追加になったバッテリーパックは7品種3276個。このうち国内では、「FMV-BIBLO LOOX P」「同 T」「FMV-LIFEBOOK P」の各機種に向けた2品種116個が新たに対象となった。これまでに発表された分を含む対象製品の一覧と、交換申し込みをそれぞれWebサイトで受け付けている。また、電話(0120-143025)でも問い合わせや交換申し込みを受け付けている。

 富士通の発表資料では、対象製品が追加になった理由について「ソニーから、製造番号の確認方法に一部不備があったとの報告を受けたため」と説明する。ソニー広報によると、「富士通向けバッテリーパックについては、2007年1月30日にも対象製品の追加を実施していた(関連記事)。これを受けて、念のため全製品について再度チェックをしたところ、以前に作成したバッテリーパックの交換対象製品一覧に漏れが見つかり、不足分を今回追加した」という。