米AMDは，デュアルコア版「AMD Opteron」プロセサ1個と次世代プロセサ「AMD R600 Stream Processor」2個を搭載し，無改造の「Microsoft Windows XP Professional」を動かすシステム「Teraflop in a Box」で，演算速度1テラFLOPSを達成した。AMDが米国時間2月28日に明らかにしたもの。

　このシステムは，テラFLOPS超の演算速度を単一システムで目指すプラットフォーム「Accelerated Computing」をベースに開発した。通常の積和演算（MADD）を1秒当たり1兆回以上処理することに成功し，AMDでは「毎秒1000億回程度という性能を示す現在の高性能サーバー・プラットフォームに比べ10倍高速」としている。

　AMDは，x86マイクロプロセサに特別なコプロセサを組み合わせることで，特定用途の演算速度を効率よく柔軟に向上できるとみる。Accelerated Computingプラットフォームは，最終的に科学／医療／ビジネス／消費者向けなどさまざまな分野へ適用可能という。

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