米Oracleは米国時間3月1日,米Hyperion Solutionsを買収することで両社が合意したと発表した。1株当たり52ドルで株式公開買い付け(TOB)を実施する。買収金額は約33億ドルにのぼる見込み。

 Hyperionは,財務報告向けに会計システムからデータを収集して分析するアプリケーションのほか,プランニングおよび予算アプリケーションを手がけている。世界に1万2000社以上の顧客を持つ。1株当たり52ドルのTOB価格は,2月28日の同社株価の終値より21%高いという(米internetnews.com)。

 OracleはHyperion買収により,急成長する業績管理(EPM)市場の主導的立場を目指す。

 「HyperionのEPMソフトウエアを当社のビジネス・インテリジェンス(BI)ツールおよび解析アプリケーションと組み合わせることで,企画立案,予算割り当て,整理統合,運営分析,法規準拠レポートなどを含めたエンド・ツー・エンドの業績管理システムを構築することができる」(OracleのCEO,Larry Ellison氏)。

 買収取引は2007年4月に完了する予定。

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