NTTコミュニケーションズ(NTTコム)は3月1日,NTT西日本が保有していたオン・デマンド・ティービーの株式の一部を取得したと発表した。取得したのは5万4785株(発行済み株式の45.85%)で,NTTコムはオン・デマンド・ティービーの筆頭株主となる。

 これは2005年11月にNTTが発表した「NTTグループ中期経営戦略の推進について」に基づいたもの。NTTコムには現在,映像配信サービスとして,自社が運営する「OCNシアター」のほか,子会社のぷららネットワークスが運営する「4thMEDIA」がある。今回,新たにオン・デマンド・ティービーを傘下に収めたことで,映像配信事業運営の効率化をさらに進めていく。NTTコムの株式取得後の株主構成比率はNTTコムが45.85%,伊藤忠商事が44%,スカイパーフェクト・コミュニケーションズが5%,NTT西日本が5%,NTT東日本が0.15%。

 オン・デマンド・ティービーはNTT東西地域会社のフレッツ・ユーザーを対象とした映像配信サービス。2005年3月にサービスを開始した。セットトップ・ボックスを接続してテレビで映画やアニメなどのコンテンツなどのVODコンテンツを視聴できるほか,29の専門チャンネル放送も提供する。約6500本のVODコンテンツが定額で見放題になるプランを提供しているのが大きな特徴。2006年7月からはハイビジョン画質のVODコンテンツの配信も開始している。