米IBMと米Googleは,企業向けコンポジット・アプリケーションに関して協力する。IBMが米国時間2月28日に明らかにした。Googleのミニ・アプリケーション(ガジェット)「Google Gadgets」とIBMの企業ポータル構築ソフトウエアを統合する。

 「WebSphere Portal Version 6.0」および「同Express Version 6.0」のユーザーは,WebSphere Portalから直接Google Gadgetsを使って自由にWebアプリケーションをカスタマイズすることが可能となる。

 Google Gadgetsには翻訳,配送追跡,ポッドキャスト検索,Wikipediaの情報取得,YouTubeへのビデオ投稿などを行うための4000近いガジェットが用意されている。WebSphere Portalユーザーはガジェット検索機能「Search Gadgets」を使って必要なサービスを選び,「ボタンをクリックするだけで簡単に」(IBM)企業ポータル・サイトに組み込むことができる。

 Google Gadgetsを利用するための「IBM Portlet for Google Gadgets」は4月から公開される。WebSphere Portalユーザーは無償で利用可能。WebSphere PortalではCRM,コラボレーション・サービス,ERM(Enterprise Risk Management)に向けた各種の部品(ポートレット)を提供しており,同社カタログ・サイトを通じて入手できる。

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