JR東日本は2007年2月21日、2008年度の新卒採用計画を発表したが、この中でIT・情報システムに携わる人材の採用枠を新設した。同社では、今回の新設枠を「ポテンシャル採用(IT・情報システム)」と呼んでおり、採用数は20人程度を予定している。

 同社が運営する情報システムには、列車運行管理システムや予約・販売システムに加えて、最近では「Suica」を利用した電子チケット/マネーの運用管理システムもある。

 これまでは、こうした情報システムに携わる社員は「ジョブ・ローテーションの一つとして従事していることが多かった」(同社)が、2008年から採用する新設枠で採用した社員は社内の別部署に情報システムのユーザーとして一定期間配属された後は「システム開発に軸足をおいてキャリアを積んでもらう」(同)という。同社が抱えるシステム規模が膨らんでいることを背景に、配属先を半ば固定化することで専門性の高い社員を育てようという意図があるようだ。