米Ingresは,オープンソース・リレーショナル・データベース(RDB)「Ingres 2006」と同RDBの運用に必要なLinuxモジュールをパッケージ化し,“ソフトウエア・アプライアンス”「Ingres Icebreaker」として提供開始した。Ingresが米国時間2月27日に明らかにしたもの。GNU General Public License Version 2(GPLv2)を適用し, 同社のWebサイトでダウンロード提供する。

 “ソフトウエア・アプライアンス”とは,特定用途のアプリケーション・ソフトウエアと,そのアプリケーションを動かすのに必要なOSなどをパッケージ化し,一括提供するもの。Ingres Icebreakerの開発には,ソフトウエア・アプライアンス用プラットフォームを手がける米rPathが協力した。

 OSとRDBのインストールが1回で済むため,導入が容易になり,OSとRDBのベンダーが異なる場合に比べて短時間で作業が終わるという。Ingresは「管理に必要な時間も短縮できる」としている。対応ハードウエアは,Linuxの運用が可能なx86系の32ビット・システム。

 米メディア(InfoWorld)によると,Ingres Icebreakerに搭載しているLinuxモジュールの分量は,通常のLinuxの15~20%という。

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