この分野への意気込みを語る、サーバープラットフォームビジネス本部の五十嵐本部長
この分野への意気込みを語る、サーバープラットフォームビジネス本部の五十嵐本部長
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米マイクロソフトのカール・コーキン氏が製品を説明
米マイクロソフトのカール・コーキン氏が製品を説明
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MOFが対象とする範囲をSystem Centerがカバーする
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 マイクロソフトは2007年2月27日、企業向けのシステム運用管理製品群「System Center」の今後のロードマップを発表した。System Centerブランドの製品は既に3製品出荷されているが、2007年春から2008年にかけて、さらに5製品を順次市場に投入する。これらを通じて運用管理分野での取り組みを本格化させる。Windows関連の運用管理では「3年以内にシェアの半分をとりたい」(サーバープラットフォームビジネス本部の五十嵐光喜本部長)との意気込みを見せた。

 今後提供予定の製品のうち、サーバーの運用管理製品が「System Center Operations Manager 2007」(開発完了予定は2007年第1四半期)。「Microsoft Operations Manager 2005」の後継に当たり、今回からSysmtem Centerブランドの一員となる。「以前はコンポーネント単位での管理が中心だったが、今度の製品はサービスを対象にできる」(米マイクロソフト Windows&エンタープライズマネジメント本部のカール・コーキン ディレクター)。クライアントパソコンの管理機能の追加や、他社製の管理製品の統合への対応などが図られた。

 これ以外には、Operations Managerなどの機能を500台までのパソコンを保有する中規模企業向けに提供する「System Center Essentials 2007」(開発完了予定は2007年前半)、IT資産の管理やパソコンのセキュリティ管理、修正プログラムの適用などを実施する「System Center Configuration Manager 2007」(同2007年後半)、仮想化環境やリソースの管理を担当する「System Center Virtual Machine Manager」(「Longhorn Server」提供開始後2カ月以内に提供予定)を出荷する。2008年前半には、「System Center Service Desk」(開発コード名)も開発完了予定だ。サーバーやネットワークの稼働情報、障害情報など、System Centerの製品群が扱うデータを一元的に格納できるデータベースとなる。

 マイクロソフトは以前から、「Microsoft Operations Framework(MOF)」と呼ばれるシステム運用管理の枠組みを提唱してきた。System Centerの製品群が出そろうことで、MOFが対象とする分野を同社の製品でカバーできるようになるという。