米Microsoftは,ヘルス関連のWeb検索技術を手がける米Medstoryを買収することで合意した。同社が米国時間2月26日に明らかにした。買収金額は公開していない。買収により,Microsoftはコンシューマ向けヘルス関連の検索分野に参入するとともに,コンシューマ向け医療に関連する事業の拡充を図る。

 Medstoryは,米カリフォルニア州フォスターシティを拠点とし,医療関連の情報を求めるコンシューマと医療関係者向けの検索エンジン技術を運営している。現在ベータ公開している検索エンジンは,検索結果をキーワードに関連するカテゴリごとに分類して表示する。そのため,ユーザーは,情報の絞込みにより,より適切な検索結果が得られるという。

 米Pew Internet&American Life Projectが2006年10月に実施した調査によると,米国内では1日に800万人が健康に関する情報を求めてインターネットを利用しているという。そのうち53%がオンラインの情報の影響を認めたものの,22%は情報不足や探している情報が見つからないことに不満を感じているという。

 買収後,Medstoryの設立者でありCEOを務めるAlain Rappaport氏は,Microsoftが先ごろ設置したHealth Solutions事業部門のヘルス検のジェネラル・マネージャに就任する。Medstoryの従業員は,同事業部門の一員となる。

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