米comScore Networksが2月26日に発表したYahoo!の広告付き検索サービスに関する調査結果によると、新しいランキング・モデルを導入することにより、クリック・スルー率が高まったという。

 Yahoo!は2月5日から,自社の検索広告プラットフォーム(開発コード名「Panama」)に新たなランキング・モデルを導入している。従来は検索キーワードの入札価格で決定していた広告の表示順位を,入札価格と併せて広告品質も評価対象に含めるための手法である。(関連記事)。

 1月29日~2月4日の1週間におけるクリック・スルー率を基準値として比較したところ,2月5日~11日の週は5%増加,2月12日~18日の週は9%増加した。

 さらに、全体のクリック数のうちでスポンサ付き広告のクリック数が占める割合も,新ランキング・モデル導入後に増加している。2月4日までの1週間は10.1%だったが,11日までの週には10.6%,18日までの週には11.1%に拡大したという。

 comScoreでメディアおよび検索ソリューションを担当するシニア・バイス・プレジデントのJames Lamberti氏は,「Yahoo!の新ランキング・モデルはすでにスポンサ付き広告のクリック・スルー率に好影響を与えているようだ」と述べている。

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