インターネット広告などを手掛けるサイバーエージェントとNECは2月26日、サイバーエージェントが、NECのシンクライアント・システムを導入したと発表した。導入したシステムでは、サーバー上に利用者一人ひとりの異なるパソコン環境(ソフトウエアやデータなど)を仮想化して稼働させる。CPUなどサーバーのリソースは、利用者の負荷に応じて自動的に振り分ける仕組みだ。

 サイバーエージェントでは、社員がノート・パソコンを持参して拠点間を行き来することが多く、そのセキュリティの確保と、業務スタイルに合わせた柔軟なシステム運用をどうバランスさせるかが課題になっていた。シンクライアントを導入することで、社員が拠点のどこででも自分のパソコン環境を利用できるようにし、併せてセキュリティの確保と運用コストの低減を図る。

 第1弾としてこの2月に、モバイル・ノート型シンクライアント端末「US50」やA4ノート型のシンクライアント「VersaProシンクライアント」を合計70台を導入した。仮想PCサーバーとしてブレード・サーバー「SIGMABLADE」を8台、統合管理サーバーとして「Express5800/100シリーズ」を1台導入。統合管理ソフトウエア「WebSAM SigmaSystemCenter」、米ヴイエムウェアの仮想化基盤ソフトウエアを利用している。構築コストは非公表としている。