IDC Japanは2007年2月26日,日本のデータセンターサービスの市場予測を発表した。それによると2006年の市場規模は,前年比15.2増加の5930億円に達したという。企業が顧客の増加に対応するためにサーバーを増強したり,金融機関がバックアップ用のサイトを構築したりするといった需要が,市場の成長を支えた。災害からの復旧や不正アクセスなどに対応するためのセキュリティー機能に対するニーズも高まっているという。

 さらにIDC Japanは,2006年に5930億円に達した市場規模が今後も成長を続け,2010年には9854億円にまで拡大すると予測する。ただデータセンター設備が需要に対して余剰に整備されることで,データセンター事業者による企業ユーザーの獲得合戦が激しくなる可能性があるという。