特許侵害を巡って訴訟合戦を繰り広げている米QUALCOMMと米Broadcomは,相互に起こしていた2件の訴訟を取り下げることで合意した。QUALCOMMが米国時間2月23日に明らかにしたもの。

 Broadcomが取り下げるのは,同社が所持するBluetooth技術関連の2件の特許をQUALCOMMが侵害したとする訴訟。カリフォルニア州サンディエゴの連邦裁判所で3月5日に審理が始まる予定だった。Broadcomは2005年5月に,この2件を含む5件の特許についてQUALCOMMによる侵害を主張し,米国際貿易委員会(ITC)とカリフォルニア州オレンジ郡の連邦裁判所に訴えを起こしている。

 一方QUALCOMMは,Broadcomが2件の同社特許を侵害したとしてサンディエゴ連邦裁判所に申請していた訴訟を撤回する。QUALCOMMはこれを含め,5件の特許に関して2005年7月にBroadcomを同裁判所に訴えている。

 なお,今回の合意は,サンディエゴおよびオレンジ郡の裁判所で争われている他の訴訟には影響しないとしている。

[発表資料へ]