|
ソフト開発のリアルクリエイトは、パケットを解析して不正なプログラムを検知するウイルス対策ソフト「Willty」を開発した。まず3月をめどにオンライン販売から始め、順次、販売代理店を募って販路を拡大していく。
通常のウイルス対策ソフトの場合、電子メールやブラウザーなどで受信したデータをパターンファイルと照らし合わせたり、プログラムの動作を監視したりしてウイルスかどうかを判定する。これに対してWilltyでは、パソコンから送受信されるIPパケットの構成をパケットアナライザのように解析し、ウイルスを構成するデータが含まれているかどうか判断する仕組み。
「パケットアナライザでパケット通信を監視していると、ウイルスが含まれるパケットを送受信する際には独特の信号形態が現れる。これを応用して検知する」(リアルクリエイトの佐藤琢磨取締役)という。ウイルスが含まれていると判断した場合は、パケットの一部を改変してからパソコンに取り込むことで、ウイルスとして起動できないようにする。
また同ソフトは、プログラムサイズが2.5キロバイト未満と小さく軽快に動作する。リアルクリエイトはこの点をパソコンや携帯電話などの機器ベンダーに訴求し、組み込み機器への採用も働きかける方針だ。