マイクロソフトは2月22日,サーバー仮想化環境におけるSQL Server 2005のライセンス条件を緩和したことを発表した。上位版のSQL Server 2005 Enterprise Edition(EE)において物理サーバー用のライセンスを購入しておけば,そのマシン上で構築した仮想環境用の同製品のライセンスを別途用意する必要がなくなる。仮想化環境の特徴を生かした柔軟なシステムが割安で構築できる場合がある。

 例えば,プロセッサ・ライセンスの場合,物理サーバーが2プロセッサであれば,2プロセッサ・ライセンス分のSQL Server 2005 EEを購入すればよい。その物理サーバーの仮想マシンで同製品を3プロセッサ分以上稼働させても追加のライセンスは不要である。

 サーバー仮想化環境では,物理サーバー機の上に仮想マシン・ソフトなどで仮想サーバー環境を構築し,仮想マシンごとに別々のOSやミドルウエア,アプリケーションを稼働させられる。これまでは,仮想マシンごとにSQL Server 2005 EEのライセンスが必要だった。

 今回の変更について実際の製品使用権説明書への反映は2007年7月からになるが,それを待たずに適用を開始する。SQL Server 2005 EEの既存ユーザーにも適用されるという。マイクロソフトは概要を同社のWebサイトで説明している。