米Microsoftは米国時間2月22日,大手メディア企業の3社がWindows Vistaの技術を採用した新しいデジタル・リーダー・アプリケーションを発表したことを明らかにした。これらのアプリケーションは,読者が新聞や雑誌のコンテンツを新しい方法で閲覧できるようにすることを目的としている。MicrosoftがVistaの一部として発表したグラフィックス技術「Windows Presentation Foundation(WPF)」を採用している。

 デジタル・リーダーを発表したのは,英Associated Newspapers,米Forbes,米Hearstの3社。各社が発表したアプリケーションは,従来の印刷型メディアのイメージとWeb上のインタラクティブ機能を組み合わせて読者に提供する。コンテンツを画面のサイズに合わせてレイアウト表示したり,記事リストのナビゲーション,切り替え,セクションの移動,写真ギャラリの閲覧といった機能を提供する。読者は,ダウンロードしたコンテンツをオフライン状態でも閲覧でき,オンラインで記事をアップデートできる。

 これらのアプリケーションは,Vistaに対応するが,Windows XPユーザーもVistaと同時に出荷された「.NET Framework 3.0」をインストールすれば利用できるという。ただし,XP環境では一部の機能がサポートされない。

 Microsoftは,オンライン上でデジタル化したコンテンツの提供に取り組む出版社を支援するために,開発ツールやベスト・プラクティスを提供するスターター・キット「Publisher Starter Kit」の開発を進めているという。同キットは,無償で提供される予定。

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