米Googleは米国時間2月22日,オンライン・アプリケーション・サービス「Google Apps」の有料拡張版「Google Apps Premier Edition」を発表した。利用料は1ユーザー当たり年間50ドル。

 Google Appsは昨年8月に,ホスト型電子メール・サービス「Gmail for Your Domain」の拡張サービスとしてベータ公開(関連記事)したもので,無償で提供している。Gmail(保存容量2Gバイト)のほか,音声対応IMサービス「Google Talk」,スケジュール管理サービス「Google Calendar」,Webページ作成ツール「Google Page Creator」などが含まれ,カスタム可能なスタート・ページ機能「Start Page」(関連記事)を備える。同社によると,10万社以上の小企業や多数の大学で導入しているという。

 Premier Editionでは,Gmail保存容量を10Gバイトとし,24時間7日間の電話サポートを提供する。データ・マイグレーション,ユーザー・プロビジョニング,シングル・サインオンなど社内環境に合わせてサービスをカスタマイズするためのBI(ビジネス・インテグレーション)用APIを利用可能。ターゲット広告の表示/非表示を切り替えられる。

 今後の強化に向け,米Avayaや米Postiniなどが,Google Apps Premier Editionに対応した各種機能の開発に取り組んでいるという。

 なお,小グループ向けの「Standard Edition」と教育機関向け「Education Edition」は引き続き無償で提供する。また,すべてのエディションにオンラインのワープロ/表計算サービス「Google Docs & Spreadsheets」を組み込んだほか,「BlackBerry」モバイル・デバイスからGmailにアクセスできるようにした。

 Premier Editionは,キャンペーン期間として4月30日まで無料で公開する。

[発表資料(Googleのプレス・リリース)]
[発表資料(Googleの公式ブログ)]